よみもの

くらしの中で感じたことや、
整理収納の仕事を通して気付いたことを

少しずつ綴っています


義母の急須

 ― 大切にするこころ ―

2026.01

  20年以上前に、義母に贈った急須。 
とても気に入って、ずっと大切に使ってくれていました。
 
  昨年、その急須の中の網が外れてしまったそうです。
新しいものを買おうとしたものの、気に入るものが見つからず、今は間に合わせの別の急須でしのいでいる、とのこと。 
私も似たような急須を探してみましたが、大きさや網の仕様が同じものはなかなか見つからず… 
ネットだと、持ちごこちやサイズ感がどうしても不安でした。

  今年の初仕事の帰り道。
いつもは乗り換えだけで通り過ぎる駅で、ふとお茶を売っているお店が気になり、立ち寄ってみました。
そこで、良さそうな急須を発見。
購入するつもりでお店の方に声をかけ、何気なく義母の急須の話をしてみると――

「それ、欠けていなければ網の張り替えができますよ。
茶渋などもクリーニングして、きれいになります。一度お持ちください」

  なんと!!直せる!
新年早々、思いがけず良い情報をいただき、お年玉をもらったような気持ちになりました。
翌日、さっそくお店に急須を持っていくと、修理は可能とのこと。
現在は、網の張り替えとクリーニングをお願いして、出来上がりを待っているところです。
完成は1週間後。

  義母が長年大切に使ってくれていたこと、壊れてもすぐに手放さずにいたその気持ちが、「お直し」という選択肢に出会わせてくれたのだと思います。

 整理収納サポートの中で、「壊れている」→「直してでも持ち続けたいですか?」とお聞きすることがあります。
まさにそれを、私自身が体験しました。

減らすことだけが正解ではない。 大切に思う気持ちにも、ちゃんと寄り添っていきたい。
そんなことを、あらためて感じた出来事でした。

手放すかどうか迷うモノの中には、今の自分にとっての「大切」がそっと隠れていることもあります。

その気持ちに気づくお手伝いができたら、うれしく思います。 


Time flies!

ー年賀状じまいをしてー


 昨年のお正月に年賀状じまいしました。

今年のお正月、届いた年賀状は5枚。

いただいた方には電話やLINEなどでお年賀をお伝えしました。


 その中で印象深く、私に気付きをくれた2枚のお話しです。


 お子さんたちが立派にひとり立ちした友人。

家族写真を載せて送ってくれました。

我が家は息子がお年頃⁈になり、写りたがらず・・いつからか断念した家族写真に憧れのキモチ。

家族5人揃った写真に、しあわせな気持ちになりました。

こちらはやめてしまったのに送ってくださる気持ちにも感謝の思い。


 もうひとつ、高校の先輩。

毎年2回ほど、みんなが集まれる企画をしてくださっています。

いつも手書きのイラストを印刷して、心に残るひとことを添えてくださいます。


今年は

「Time flies!」お互い元気なうちに会いましょうね!

と、ありました。


Time flies

「時が経つのははやい!」

まさに。

だから今やる!

今、会う!

元気なうちに!


そして好循環は続く―


 というわけで、年賀状のやりとりをしなかったかわりに、今年もみんなに会います!

連絡します!

やらなきゃ!と思っていた、納戸の片付け、思い出の整理も!


(整理収納アドバイザーですが、整理出来ていないことはたくさんあります。)


 年齢を重ねるにつれ、
「今できること」
「今会える人」
の大切さを感じるようになりました。


やりたいことも、気になっていることも、たくさんあるけれど、全部を一気に整えなくてもいい。


できるところから、少しずつ。

自分のペースで、でも手は止めず。


そんなふうに暮らしをととのえています。



 春浅い散歩道で 

 ― 小さな野の花が運んできてくれた記憶 ―

2026.02

  

 散歩道で、 

オオイヌノフグリを見かけるようになりました。 

小さくて青い花に「春だなぁ」と感じます。 

 

それと同時に、なぜか決まって 

子どもの頃、寝る前に童話を読んでもらった記憶にたどりつきます。 

 

ヘンゼルとグレーテル、 

赤ずきんちゃん。 

 

挿絵に描かれていた小さな野の花たち。 

主人公になりきって、お話の世界を旅したやさしい時間。 

 

  写真の中だけではなく、 

日々のくらしで出会うちょっとしたきっかけが、 

思い出の扉を開く「鍵」になってくれる。 

 

  童話を楽しんだ、ちいさなわたしのワクワク。 

もうすぐ還暦のわたしでも思い出せる、やさしい記憶。 

「あの頃の私も、今の私の中にちゃんといるんだなぁ」 そう思えた、春の朝でした